徒然草

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FX取引における時間軸についての基本 FXはこれ見たら誰でも勝てる⑥

時間軸についての基本

 

一般的に、多くのプラットフォームでは大きい時間足から順に
日足、4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足、1分足
といった時間軸のチャートが用意されている。
割り算をしていけば良い。
日足とはロウソク足1本が1日分、24時間分である。
つまり4時間足のロウソクが6本分
1時間足のロウソクが24本分
30分足のロウソクが48本分
・・・・・・
・・・
・・
以下略
となる。
もう少し続けてみると、4時間足のロウソク足には
1時間足のロウソクが4本分
30分足のロウソクが8本分

といった考え方になる。

そして、値動きは大きな時間足ほど優位性は高いと先ほど言った。
小さい時間足の値動きは、大きな時間軸に収束されるからだ。
これまでお伝えしてきたダウ理論やフィボナッチを15分足などで
当てはめて考えてみよう。
 


上記、図8はドル円15分足チャートだ。
結局トータルでは勝ってしまっているのだが、赤い四角のポイントは
リミットにかかる前にストップに刺さり、負けトレードとなっている場面である。

勝てているからまだ良いが、それでも
この場合40時間、約二日かけて5勝2敗。
獲得45pips。
損失26pips。
睡眠も食事も、家族の時間も何もかも犠牲にして、PCに張り付いて、この程度の成績。


何が言いたいのかというと、
短い時間軸は、確かに何度もチャンスはあるが、精度は低いのである。
普通に人間らしい生活を送って生きていれば、最悪2敗の負けトレードだけ行い、
3勝の勝ちトレードの時間帯に寝てるか働いているかしていれば、
2日もかけて、ただお金を減らすだけになる。

~自分の実力に見合った時間足の選択~

短い時間足よりもチャンスは少ないが、精度の高い、大きな時間軸、日足や4時間足で
トレードを行う方が、半年、1年経過した時に財布は膨れている。
だが、チャンスが待てない。少ないチャンスが不満なのだ。
初心者であればあるほど、たとえ精度の低い5分足や15分足だとしても、
チャンスと思われるエントリータイミングに触れていたい。

始末の悪い事に、初心者であればあるほど、常に何かをしていたいのだ。
だが、小さい時間軸でのトレード程、より高度な環境認識を必要とする。
大きな時間軸の流れに沿ってトレードを行う力が必要であり、
実は上級者向けなのである。

実際、スキャルピングという取引スタイル(短期売買向け)に用意されている時間軸が

1分~1時間足なのだ。

初心者には、それは決してできない。できないのにやろうとする。

そうして、資金を失い我を忘れ、感情的になり益々ルールを守れなくなり、
さらに資金を失い、やがて為替相場から退場していくのが9割のトレーダーなのだろう。

そう筆者は思っている。

なので、初心者であればあるほど、大きな時間軸で精度の高いタイミングで
勝負をするべきなのである。

大きな時間足での優位性についてまた違った述べ方をするならば、旅行ルートを思い浮かべる良いかも知れない。

例えば東京から北海道に行くためのルートを日本地図全体レベルの縮尺で見ると見やすい1本の線で見る事が出来るだろう。しかし例えば 日本地図を100M縮尺などに変えて見れば、筆者の場合最寄り駅から空港行のバスの停まる停留所まで電車で行き、そこから空港までバス で移動する。空港に到着するまで東西南北様々な方向に動くだろう。動きとしては複雑で、そして見にくい。しかし、どちらにしても結局 のところ北に向かって動くのだ。値動きも同じではないだろうかと、筆者は思う。

大勢に同調するのを待てば良い。

初心者であればあるほど、待つ というルールを
徹底して厳守すべきなのだ。
スキャルピングをやりたいのなら止めはしない、ただし
大きな時間軸で確かな成績を残せる様になってからでも遅くはない。
その時には自然と力はついている。

力をつける為に、ダウ理論、フィボナッチはお勧めである。

そして結局、上級者の多くが大きな時間軸で勝負する楽さ、精度の高さを捨ててまで、
スキャルピングに走ろうなどとは思わないのである。